ゼルダの伝説〜風のタクト〜のレビュー

GC 任天堂



一応エンディングまで行きました
感想は一言「もったいない!」
これに尽きますな。

まず、出だしが良くないので、印象度が悪いです
それによって、口コミで面白いと伝わらなかったのが
売れなかった原因ではないかと・・・
どんな風によくなかったかというと、
最初のダンジョンで、武器を取り上げられ、囚われの身になります。
そして、武器がないまま、
まるでメタルギアのソリッドスネークのように
敵に見つからないように身を隠して、
取り上げられた剣を捜します。
しかも、途中で見付かると再び牢屋に戻され、
またやり直しです・・・・

正直、開始直後でのこれはどうかな
序盤は物語を急展開させて、
ユーザーをこの世界に引き込むべきでしょう
冒頭からストレスを感じるやり方は印象を悪くするだけで
この時点でやる気を失せてしまうから。
そして、さらに悪い印象を最初に与えてしまったのが
前作「時のオカリナ」
実際ゲームを少し進めていると
もろに前作と同じ匂いがしまくります。
これ、時のオカリナとなんも変わってない・・・・
CGは凄く進歩してるけど、中身が時のオカリナと大差ないや、、、
泥臭さはなくなったけど、だけど、なんかちがう・・・
はっきり言って時のオカリナ臭さが残りすぎ!
新作なのに時のオカリナをプレーしてるがごとき錯覚を与えてしまうほどの
同じ手法が問題ですな・・
オカリナがタクトに変わっただけ・・・
ゲットできるアイテム類はほぼ同じ・・・
たしかに、「時のオカリナ」の後年と言う設定だろうけど
あまりに類似しすぎ・・・・

ゲーム開始してからしばらくで船で移動できるようになるが、
この海の移動が激しく面倒・・・・
中盤以降、ワープできるようになるけど、
それでも、風に乗って船を走らせるため、
風向きを変えるために、いちいち「タクト」を振って風向きを変えたりと、
移動がはげしく面倒すぎるの難点。
しかし、船が水を切ってはしるとこのCGなんぞは良く出来ており、
空の天候の変わり具合のCGなんぞは素晴らしいが、
いかんせん、全体的に薄暗く、
シャッキとしたCGでないのが、さらに印象を悪くしてる・・
例えるなら、FCのスーマリのような、鮮やかな色使いでも良かった。

はじめて最初のダンジョン「魔獣の島〜森の島」は、
まったく面白くないし、ダンジョンの進め方も最悪だった
早く言えば、難易度が高いと言うか、サクサク進められなかった。
移動する時のしかたが、冒頭にしては、面倒すぎる

しかし、中盤以降では所持できるアイテムが増え、
それを駆使して進むとこなどは、十分面白く、
出だしの不快さは消えていたのも事実。

それと、唯一の町「タウラ島」
ここへは、かなり始めの段階で行ける様になるのだが、
ハートのかけらがもらえる「ミニゲーム」などが、
激しくつまらなく、本編に集中し切れなかったのも
マイナス要因だった・・・・

そして、終盤。
8つに砕け散った「勇気のトライフォース」のかけら集めが、
これまた激しく苦痛だった

ここまで、不満点ばかり書いてきたが、
「ゼルタの伝説」を名乗って売り出した以上、
仕方の無い事でしょうな。
もし、ゼルタではなかったら、十分合格点のゲームでした
ゲームを最後までやった限り、
「佳作」であり「不合格」ではなかった作品です
しかし、SFCの「神々のトライフォース」
のような傑作には程遠かった。


評価79点
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